加計呂麻島の特攻隊基地跡
大島の瀬戸内の対岸にある加計呂麻島には、水上特攻艇「震洋」の基地があります。特攻兵器「震洋」は敵の艦船が近づいてきたら体当たりをするための小型のモーターボートで、船体はベニヤ板で作られていました。船首には500kgから1000kgの爆薬を詰めていたと言われます。
基地跡に展示されている震洋は、戦後復元されたものです。艇の形状から見ると指揮官が乗る船をモデルとしたようです。震洋は通常は一人乗りですが、指揮官が乗る艇だけは二人乗りとして作られていて、また船首に噴進砲(ロケット弾やミサイルの一種)を取り付けていたので、外観からでも一目で分かります。
作家の島尾敏雄さんはひょっとしてこの基地の指揮官だったのでは、と考えさせられます。島尾さんは終戦の年の昭和20年8月13日に発動命令が下り、死の間際の極限状況に置かれながら発進命令を待つ間に、終戦を迎えました。 |